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の日の辛さを全て忘れ去り新しい日を迎える姿から、今日発展している日本の一つの断面を見たような気がする。世界で最も裕福な国でありながらも国民は余裕ある人生を楽しむことができないことに初めは大変驚いた。日本で暮らしたことのない人は日本人全てが金持ちだと思うものだ。彼らは個人個人の時間全てを所属している職場又は会社のために投資しているのかもしれない。皆が勤勉誠実である。
(2)日本人は、親切と周囲の人々に対する配慮に慣れている。
どこに行っても、分からないことがあって尋ねてみると、彼らは仕事の手を止めてまでも親切に教えてくれることに驚いた。子供からお祖父さんお婆さんに至まで、自分よりも周囲の人々に対して失礼にならないように神経を使う姿から、日本という社会は共同体が非常に発展しており、これが日本社会発展の原動力ではないかと考えている。
(3)日本社会は、保守的ながらも開放的である。
日本は外国文物の先進制度を素早く受け入れ、日本人特有の文化・社会に取り入れ、より優秀な文化・制度を作ることに優れているようだ。日本は過去に韓国又はヨーロッパ等から色々な文物を受け入れてきたが、今では世界各国から日本に習おうと集まってくる。日本は島国として四方を海で囲まれ、大陸に又は大洋に進出できる地理上の利点を最大限に利用しながら、日本人特有の文化を全ての分野で発展させている。
訳:総務部国際課 佐藤正之
注:韓国海洋警察庁嚴寅燮氏は、行政官短期在外研究員として韓国政府から人事院を通じて受入れ、当庁業務について調査研究を行っていたもの。なお、日韓相互主義の観点から、当庁からも門司海上保安部原田幸二氏を韓国海洋警察庁に派遣している。
 

 

 

 

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